IMS 10th Anniversary

イムズ音楽祭’99 Produced By 根本 要

スペシャルセッションライブ at イムズホール 

レポート <完全版> 

ダイジェスト版(時間のない方にはおすすめ。時間のある方は両方みてね!)はこちら

9月27日(月) 開場18:30 開演19:00


7時7分光田健一、根本要、佐橋佳幸登場

光田さんの「チャ−ンチャ−ンチャ−ン」という礼をするときの音楽(?)にあわせて三人深々と礼をして各自ステージ上にある椅子に腰をかける。根本さんは黒いクリアファイルに入れた楽譜を譜面台に載せて、軽く咳払い。「ワン!ツー」

M1 Goodtimes & Badtimes ('97)

根本、佐橋はアコースティックギター(AG)、ピアノは光田

意外な展開にびっくり!このシンプルなのに、どこか軽快なアレンジもなかなか面白い。これは非常に気に入った。

佐橋さんはAGからマンドリンにチェンジ。何をやるのかな?・・・と期待が高まる。

M2 Take It To The Limit/Eagles ('76)

渋い!渋い!イーグルスの名曲、全曲とは違い、ゆったりとしてオリジナルよりも光田さんのピアニカのせいか、アコースティックな感じ。客席もすぅ〜っと70年代にひき込まれるよう。(かくいう私は70年代をよく知らないのですが;笑)

「明るい中でやるライブは好き。今日は(も)バーゲンライブなので予定されていない曲が飛び出すかもしれない。今日は日本で最も尊敬するギターの佐橋くんと一緒に『YKKジッパーズ』として・・・」と、そんな話が要さんからある間に、大正琴みたいな楽器が佐橋さんのもとに届けられる。ほとんど要さんの話は聞いていない佐橋さんがなんともおかしい。

「横文字のバンド名って多いよね?ああゆう名前つけちゃうと化粧せざるを得ないよな(笑)。俺たちなんてちょんまげ結っちゃうよ。」とバカなことを要さんが言っていると、不意に「結わないよ!」と佐橋さんの突っ込みが入る。さらに、「"アレレのレ"っていうのもすごい名前ですね。」と佐橋さん。

「デモテープが出来たときに、『"アレレのレ"じゃデビューさせないよ』って言われたんだ。じゃ、"はいから珍道中"とか、"てなもんや何とか"とか・・・、いろんなバンド名てきとうに考えたんだよ・・・、ね、面白かったら声出して笑っていいんだよ佐橋くん。ウチの寺田じゃないんだから。(笑)」寺田さんを声を出して笑わすことはさすがの要さんでも至難の技だとか。

「今日はドラムもベースもパーカッションも無しで、他のメンバーには『すごくよかった。でも・・・』といっておいてください。『最高だった!』なんて言われちゃって2人だけで完結しちゃったらマズイので、今日はスタレビの曲も交えながらカラオケで歌っている曲なんかもやっていきます。」と、ほかのメンバーへの気づかいも忘れない。

客席も気になっていた謎の『大正琴のような楽器』を指して「ところで、佐橋くん、それ何?」

「スティ−ルギター、ひざのことをラップっていいますよね、ひざの上において引くからラップスティールとも言われてます。」(佐橋さん)

「へぇ〜そうなんだ、"Steal"ってことは盗んできたの?」(根本さん)

「"Steel"です。まあ、三万円くらいですから、似たようなもんです。」(佐橋さん)

「オールマンブラザーズバンドのデュアンオールマンという人が『スカイドック』って言われていたけど、『犬が飛ぶほどすごい』って、すごい表現ですよね。」どういう褒め言葉なんだろう?「じゃあ、佐橋くんは?(どういうキャッチフレーズ?)」

「じゃ、ぼくは『ホットドック』とでも言ってくれれば・・・『温かい犬』ってことで・・・」という佐橋さんに要さんも大ウケ。(笑)「温かい犬って言えばさぁ、"寒い夜は3匹の犬を抱いて寝ると暖まるよ"っていう意味でThree Dog Nightってつけたんだってよ。」と要さんのマメ知識に、佐橋さんも「へぇ〜」と感心。(本当かどうかはアヤシイぞ;笑)でも、「こういうのは知っているのに漢字が書けないんだ。」と要さん。(これ私もそうなのです、きっとパソコンのやりすぎでしょう。)でも「小学生の頃は"自転車の安全な乗り方"埼玉大会で3位に入賞したことがある」と自慢げな要さん。その成果(?)を披露。

「今日は予定されていない曲もあるけど、次の曲は予定されている曲です。ってこんなこと言ってもお客サンにとっては何が予定されている曲なのかなんて分からないよね。(笑)」

ところで、また、話がガラリと変わってホークス優勝トーク!

「ダイエーとは何も関係ない岩田屋さん(ここだけの話?、どちらかというと岩田屋は西武セゾングループとの提携があるのだ)も便乗商法を頑張っている。自分まで売りに出しちゃってるし(笑)、ところで佐橋君はどこの(野球チームの)ファン?」

「僕はやっぱり小さい頃V9時代のG(読売ジャイアンツ)・・・でも今はホークスです。」(佐橋さん)

「ぼくはヤクルトですけど、今はホークスです。」(光田さん)

「昨日9時頃にラーメン食べてたらあたりが騒然となって、何が起こったかと思ってたらホークスが優勝したって、こんな瞬間に福岡にいられるなんて・・・」と本当に嬉しそうな要さん。とりあえず福岡にいる間"だけ"はホークスファンだとか。(笑)

「僕はそのころ、仕事があって名古屋にいたんだけど、テレビで中洲に人が飛び込んでいる人がいるというニュースをやってたから、その中に根本さんがいるんじゃないか?って思って心配してました」と佐橋さん。「干潮のときに飛び込むのは危ない。飛び込むなら満潮時に昼間にすればいいのに。」と要さん。「そんなこんなで一昨日、昨日の2日間は浴びるほど酒を飲んでしまったよ。(笑)」

「まあ、飲むには理由が必要ですからね。」とアキレ顔の佐橋さんの突っ込み。

「今日はバーゲンライブということですが、バーゲンっていうと何か減らすみたいだから、定価でお送りします。その"スカイドック"(Steal Guitar)を聴かせてもらいましょうか。」

M3 愛と風のように/Buzz ('72)

「Buzzの高橋信之さんは、あの高橋幸宏さんのお兄さんなんですよ」と佐橋さん。「前にチューリップ&バズっていうすごいライブを見たことがある。でもアレ1番と2番の間に拍手するのだけは止めて欲しいな。」と要さん。

M4 天使の誘惑/黛ジュン ('68)

イントロのフレーズが例のスティールギターで演奏され、トロピカルな雰囲気になる。手にはボトルネックのようなものをはめている。子供のころはボトルネックの変わりにオロナミンC(?)の瓶はめて弾いていたという佐橋さん。「それじゃデカすぎるよ〜」

「♪人差し指で〜」のところで人差し指を差し出す要さんの姿がコミカルでおかしい。

「ねぇ〜持って行くでしょ?」と佐橋さんのいうとおり、確かにかなり独特な音を出すこのスティールギター。

「さすがにスティールギターだね、こっちから見てたらカマボコ切ってるのかと思ったけど、さっきもマンドリン弾いてくれたよね(Take It To The Limit)。佐橋くんって何でも弾けるの?」(根本さん)

「うん、弦が貼ってあればなんでも弾いてやろうって思っちゃう。」そんな佐橋さんは、旅行に行くと必ず楽器を買ってきちゃうそうだ。同じく、この前ファンイベントでバリに行ったとき、光田さんはバンブーを買っていたそうだ。「ウチのパーカッションなんておもちゃみたいな怪しいの買っていくからいつも税関でつかまるんだ。(笑)打楽器は危険なのかな?動物の皮とか張ってあるから・・・」と要さん。

「それってワシントン条約ですか?」(佐橋さん)

「べつにワニ皮とかは使ってないでしょう(笑)。」(根本さん)

「あれ太鼓の中に虫の卵が入っていてそれが日本にいない虫の卵だったりするとそれが孵化して危険っていうのがあるみたいですよ」(光田さん)

「林はね、虫は嫌いだからねぇ。〜」と要さん。「バリではねぇ〜、あそこの信号はいいかげんなんだよ。」とバリでの思い出話に花がさく。

「お馴染みの曲、そうじゃない曲もあるかもしれないけど、なるべく有名な曲をやりますが、アーチストにはどうもプライドがあって、あまりに有名な曲っていうのはやらないんだよ。イエスタディーとか、あんまりやる人いないでしょ?たとえばこれからやるビリー・ジョエルだと・・・」聴き覚えのあるギターのフレーズを佐橋さんがギターでポロっと。「そう、ストレンジャーとかね、そういうのはやらないんだよ。ま、知らない曲は勉強するつもりで、知っている曲はニコニコして聴いてください。でも全部知らないとか言われちゃったらどうしようかな、ま、いっか。(笑)」

「今回はアーチストをピックアップしてお送りします。こういうのって、そういえば今までしたことなかったよね。」うん!これからもやってほしい!と思った私。ツアーでもこういう企画やってほしいな。

「そう、根本さんにリストを見せてもらって、黛ジュンのあとにビリージョエル?ってびっくりしちゃった。」と佐橋さん。

「彼の昔のアルバムから"New York State Of Mind"は訳すとニューヨーク慕情って感じかな?(正確な邦題は『ニューヨークの思い出』)、もう一つ、『思い出のサンフランシスコ』(有名なオールディーズナンバー)って曲は、トニー・ベネットだっけ?あれって実はサンフランシスコから離れられて嬉しいって意味の曲だったりするんだよね。埼玉は海がないから、こういう気持ちわからないんだよ、柿沼っていうウチのベースなんて、利根川が海だと思っていて、嫌な事があると『海のばかやろーっ』って利根川に石投げているんだよ。(笑)」

今回は初期のビリー・ジョエルのナンバーをお送りしましょう。

またまた話はガラリと変わって、「ダ・ダンプ、ダ・ダンプって言ったら、ダ・パンプだって。」という昨日の話の続き、最近のバンド名は読めないのが多い!という要さんのオヤジくさい愚痴から、「アルファベットっていうよりあれは記号みたいだよね」「記号といえば『佐々木』の『々』って何て読むの?柿沼に聞いたらさ、『あれは記号なんだから読まないんだよ!』って言うの。ねえ、『々』なんて読むか知ってる?誰か調べてきてね。」(※「々」は「どう」と読みます)

つぎの曲は「そのままの君がいい」という曲で、ジャズのスタンダード「My Funny Valentine」も同じような歌詞です。こっちは「変わったバレンタインちゃんのままでいい」っていう意味になっちゃいますけど。(笑)

M5 New York State Of Mind/Billy Joel ('75)

この曲でいよいよ待ってました!佐橋さんのストラトキャスター登場。ギターソロ、ピアノソロがちょろっと聞けてなかなかいい。ビリージョエルもなかなかロックしてるなぁ、と改めて思う。

M6 素顔のままで(Just The Way You Are)/Billy Joel ('74)

この曲では要さんもアコギを抱える。体をくねらせてストラトを弾く佐橋さんはなんとも言えない音を出す。よく「顔で弾く」と言われるが顔だけじゃなくて、肩で弾いているという感じ。要さんとはまた違ったタイプ。

「ビリージョエルいいですね。」話によると、彼はレイ・チャールズに影響を受けているそうだ。そうか、どこかR&Bっぽい匂いがすると思ったらそういうことだったのかと私は納得した。「歌い方みるとそんな感じですよね。どのアーチストにも自分がRespectするアーチストに少しでも近づきたいって思いがどこかにあって、『こいつはこういう曲が好きなんじゃないかな?』って自分のフィルターを通して考えながら音楽を聴いてみるとすごく面白いと思う」と要さん。彼はやっぱりすごく音楽が好きな人なんだなぁ、と改めて思った。

ただ、"New York State Of Mind"ではそれほど感じなかったが、"Just The Way You Are"を聴いているうちに、私はどうも要さんのビリー・ジョエルには違和感があるような気がしてきた。(ごめんなさい)ここは光田さんが歌ったほうが良かったんでは・・・とかいろいろ考えてしまった。

さて、また話は変わって

佐橋君は今日福岡で髪を切ってきたそうです。「美容院に行くと『おかゆいところは・・・』って聞かれるでしょ?」と要さん。「そういうとき、"背中"とか言っちゃうんですよね」佐橋さん。

その美容院で髪を切ってくれたのはイカれた感じのにーちゃんだった。「ちょっとだけ切りたいんですよ」と佐橋さんが言ったら、「じゃ、ヒッピーみたいにしたいんですね。」といわれ愕然としたとか。「普通行き着けの美容院に行くもんでしょう?」と要さん。「でも福岡には現地妻ならぬ、現地床屋っていうのないからね。」と佐橋さん。

床屋といえば・・・

スタレビが静岡か、浜松か行ったときに列車で移動ってことになって「わーい、グリーン(車)だ!」とメンバーみんなで、「わーい、バスクリンだ!」っていうときと同じように喜んでいた。

「それって韻踏んでるつもり?(笑)」という淡々とした佐橋さんの突っ込みに要さんもお腹を抱えて笑いだす。

「みんなグリーン車だったのに、何かの手違いで、林だけ1本前の普通車になっちゃったんだ。『何が普通車と違うんだろう?』なんて思いながら乗っていたらしい。で、一時間早くついちゃったんで、時間つぶしに床屋さんに行ったら、モーニングとしてトーストとコーヒーがついてきたそうだ。一時間後に林に会ったら興奮した様子で『髪の毛切ってたらさ、モーニングが出るんだよ!』って言うんだ。それよりグリーン車で行くはずが普通車だったことを驚くべきでしょう?人間ってさらに大きなショックがあると前のショックを忘れてしまうもんなんだよね。(笑)」

あーゆう美容院のお兄ちゃんとの距離感って難しい。楽器屋のお兄ちゃんも、こっちがギターを弾いていると「彼、ギター弾いてんの?」ってどうして客のことを「彼」って呼ぶんだろう。と要さん。

次はBREADの曲で、という話になり、

「この曲パンのCMに使われてたんだよ。」(佐橋さん)

「それほんと?ブレッドだからパン?それってSMクラブでQueenの曲が使われてるみたいにハマッてるじゃん。」(根本さん)

それを聞いて "We Are The Champion" が流れるSMクラブを想像してしまった私は大ウケ(笑)。あ、もちろん私はSMクラブなんて行ったことないですよ。念のため。(笑)

「ところで、山下達郎さんもよくしゃべる人だよね。佐橋くんは山下達郎さんとかと一緒に回ってたでしょ?どんな人?」と要さんが尋ねると、「とにかく声がでかい。飲み屋で注文するとき、声が響くから一声で注文を受けてもらえる。」と佐橋さん。

M7 IF / BREAD ('71)

EG;佐橋、AG;根本、P;光田

「この曲は、いろんな思いを伝える絵があんなにたくさん描ける(a picture paints a thousand words)ぼくなのに、どうして君への思いは上手く描けないんだろう(why can't I paints you)。という歌詞。作詞、作曲もボーカルのディヴィット・ゲイツさんって人なんだけど、ゲイツっていうとすっげー金持ちみたいな気がするよね」と要さん。

「News Weekに出てくるみたいな?」(佐橋さん)※それはビル・ゲイツ(マイクロソフト社会長)

「佐橋くん英語は?」(根本さん)

「いえいえ。ダメです。」

「今までは、サウンドが持つイメージでなんとなく歌詞を想像して分かったつもりでいたんだけど、『詩』というものを意識するようになったのはプロとして自分で書くようになってからなんだ。」かなり歌詞を意識して作ったのはずばり「ブラペ」

『お前サラサラサーファーガール、おいらテカテカロックンローラー』という横浜銀蝿の曲が当時一番長いタイトルだった。そこでそれに負けじと作ったのはスタレビの名(迷)曲、

『ブラックペッパーのたっぷりきいたわたしのつくったオニオンスライス』だったとか。

「ところで『蝿』って書けないよね。『薔薇』とか書けるヤツのほうがおかしい。あんなのは書けなくていいんだよ読めればさ。でも、ショックだったのは簡単な漢字が書けなくなっちゃったんだよ。この前『街』が書けなかったんだよ。Pacific Heavenの曲目でさ、大きく太いマジックで書こうとすると書けないんだ。」

「え〜?」っていう客席の声に「漢字がかけたら歌なんて歌ってないよ。」と言い捨てる要さん。

「Pacific Heaven Club Bandは面白かった、この話しは後日。(笑)」

次はカラオケで根本が歌う歌を・・・

「人の曲を歌うって面白いよね。この前『追憶』を歌っているねーちゃんがいて、目の前にオレがいるのに全然気づかないの。」

気づかないといえば・・・

「姫路に行ったときにたまたま入ったお店の店員が『今日のさぁ〜スタレビのチケット取れなかったんだよねー』なんていいながらお皿を洗っているの。注文をとりにきたお兄ちゃんが『スタレビの人に似てるって言われない?』なんて言ってやっぱり気がつかない。光田がさ、『要さん、試されてますよ』っていうんだよ。じゃあ、歌おうと『追憶』を歌ったらえ?え?もしかして本人?ってことになって、みんな携帯で知り合いに電話しまくるわけ。ちゃんとオレの歌も聴けよと思いながら、歌い終わってからお店の外に出ると、近くのお店のマスターが7,8人集まっていた。でもあのあと送ってもらっちゃったけどね。

カラオケで覚えた歌ってあるでしょ。大切な人をなくした思いでに浸りながら歌う沢田知可子の「会いたい」とか「木蘭の涙」なんて殺人ソングって言われているけど。あとル・クプルの「ひだまりの詩」僕たちは「ふきだまりの詩」と呼んでます。」

M8 会いたい/沢田知可子

M9 ひだまりの詩/Le Couple

ル・クプルは佐橋さんもかつて手がけていたこともあったそうだ。(よたろうさんありがとう)私にはラーメン好きな旦那というイメージが強いル・クプル。

「歌詞とメロディーが本当のとは違うけど、『歌詞は生き物なんだ』とジョンレノンも言ってました。」と要さん。(それ本当か?)

この2曲に限らず、要さんがギターをもたずに歌う曲は何度もあるが、そのとき、必ず左手で右手の親指を押さえながら歌うことに気付いた。いつもギターのフレットを押さえている左手に思わず力が入ってしまうのだろう。これが最前列でみて初めてわかったこと。(笑)

M10 木蘭の涙 ('93)

AG 佐橋 P 光田

佐橋さんのアルペジオはとても丁寧で柔らかい印象。間奏でのギターソロではギターのフレーズをくちづさむ声がマイクを通さずに聞こえて大感激。終ると深々とお辞儀をする根本。

「歌というものはそのとき、そのときの自分を思い起こさせるもの。『艶』というアルバムの中に亡くなったスタッフのことを思って作った曲があるんだけど、それはもう絶対に歌えない。『木蘭の涙』」という曲はSOLAというアルバムの中に入ってるんだけど、ジャケットに顔を出さないスタレビが初めて5ミリくらいの大きさに出た。合成写真って不自然じゃん。まさにそうなっちゃったんだ。『木蘭の涙』は柿沼に聞いたらあぜ道を歩いているときに作ったとか言ってた。(笑)あいつはすごい菜園を持っていて、帽子にナンバーのついたプレートがついてたよ。(嘘)」

「16ビートっていうのは踊りにくいよね、EW&Fの曲でFantasy(宇宙のファンタジー)ってあるでしょ?あれなんか、ね、健ちゃんちょっと最初んとこ弾いてよ。」とイントロを弾くように促す、そのあと佐橋さんもギターで応援。その続きももっと聴きたい〜、と思ったのは私だけじゃあるまい。「確かに踊るにはちょっと遅すぎますね。」と佐橋さん。

次の曲はBlood Sweat & Tearsっていう「血と汗と涙」っていう嘘みたいな名前があって、

「スポコンものですか?」佐橋さん

「そのスピニングホイールっていうのをやります。」客席がシーンとなってしまい、これって「・・・新聞によりますと・・」ってやつ、知ってる?

とイントロのフレーズを弾くと「あ〜、それかぁ」というお客さんの反応に「あ〜分かってくれてよかった。(笑)」と安心した様子の要さん。

M11 Spinning Wheel/Blood Sweat & Tears ('70)

AG;佐橋、根本 P;光田

M12 Joy To The World/Three Dog Night ('71)

ストラトに持ちかえる佐橋。

EG;佐橋 AG;根本 P;光田

Moody Bluesツアーで大宮ソニックシティーで一回聴いてから、またどうしても聴きたかった曲。また聴くことができて大感激。この曲はアサヒのビアウォーターのCMとしてもすっかりおなじみになった。

M13 Goin' Back To 1981 ('91)

〜Twist & Shout/The Beatles

〜Rock & Roll Music/The Beatles

〜Goin' Back To 1981

彼等が一番影響を受けたと思われる音楽はやはりビートルズでしょう。ポンキッキーズでやったのはもうちょっとシンプルだったけど、アイズレー・ブラザーズ風のラ・バンバ調ではじまるこのTwist & Shoutは特にカッコよかった。それにしてもたった3人しかいないというのが信じられないくらいパワフルな演奏は迫力満点。

「音楽の楽しさっていうのは、自分の好きなアーチストだけの曲を聴くっていうのではなく、そのアーチストがどんな音楽に影響を受けているのかということを追求していくことなんだと思う。僕なんか、今でもそういう聴き方をして、今だにCDを買っているけど、その気持ちは中学3年のころとは変わらない。」と要さん。

福岡の思い出を・・・

「佐橋くんはね、前は"うぐいす"ってバンドにいたんだよ。初めて福岡に来たのはいつ?」(根本さん)

「すごい名前でしょ?でもアレレのレには負けますね。初めて来たのは11,2年前です」(佐橋さん)

「大きくならないよね、お互いに。(笑)」

「去年は"来倒した"からね、福岡には。今年はこれで最後かな?キャンペーンで一度くらい来られるかもしれないけど、まあ、来年は目標100本でツアーをやります。鉄は熱いうちに打て。っていう感じで・・・(ってどういう表現なんだ?)いやぁ、比喩って難しいよね(笑)」

「このライブはFM福岡でオンエアーされるんだよ。だからちゃんとやらないと。(笑)昨日と今日とてもいいライブが出来た。11月20日にリリースできるようにアルバムも頑張ろう!それでは最後に"どうして"を・・・」

「え?」と慌てる佐橋さん、何事もなかったようにピアニカの準備している光田さん

「あ、間違えちゃった。」としばらく立ち直れない要さん。(笑)「どうして」はアンコールのラストでやる予定だったらしい。

M14 どうして ('98)


<アンコール>

昨日と同じホークスのビジター用のユニフォームを着た光田さん、佐橋さん、要さんは同じ衣装で登場。佐橋さんはもともと衣装がオレンジ色のシャツだったので、ホークスの黒いユニフォームと合わせて「この日のために(ホークスカラーに)コーディネートしてきたんですよ。コーディネートはこうでねぃと。」「・・・」

3時間越えるなよ、って言われていたのに(すでに2時間半を越えている)

「次の曲は和訳すると『音楽を聴け!』っていう曲です。」

その瞬間、私の時が止まりました。この日は生まれて初めての最前列で、比較的冷静にメモを取りながら見ていた(こんな見方ですみません)私もこの時ばかりはステージを直視できなくなった。私のDoobies好きを知っている方と思わず顔を見合わせてしまった。(笑)

とにかくこの曲は「私のために演ってくれている!」と勘違いしてしまいそうなほど嬉しかった。一緒に見ていた友達も、"Spinning Wheel"をやったときは「私のために演ってくれているのかも!」と思える瞬間だったとか。やはり自分の好きな曲をやってくれるのは嬉しいものだ。その瞬間が人によって違うのがカバー曲のライブの面白い見方でもあろう。

EC1 Listen To The Music/The Doobie Brothers ('72)

昨日、今日とね・・・

「要さん、これ臭い・・昨日着てたの誰?」と佐橋さん。

「オレだよ、悪かったな。(笑)」

「機会があればまたこういうライブをやりたい。イムズは10周年ということで10年前は天神ファイブ(テナントビル)っていうのがあったんだ、昨日は銀行だったなんて嘘ついちゃった。(笑)」

「達郎さんとかともやったし、前は海ノ中道で小田さんとやったし、面白い企画があったら試しに来たい。"試される福岡"っていうのもまた・・・。なんて言ってたら次は名古屋でやっていたりして。(笑)」

「たとえホークスが優勝しなくても、メンバーが僕らじゃなくても(笑)『YKKジッパーズ』をまたやりたいです。じゃ、最後に佐橋くんから一言ずつ。」

「急に振られると出てこない。」(佐橋さん)

「じゃ光田から、その間に考えててね」(根本さん)

「お腹痛い。要さん、今日はラーメン食べられない。」(光田さん)

「ダメ!今から薬飲んでも食べさせる!」(根本さん)

「ご馳走さまでした。あ、この帽子ね、高知のキャンプでのプレス用のを借りたんだ。僕もキャンプにホークスに井口、松中が入った頃見にいったんですよ。」(光田さん)

「11月3日に山弦のライブがあるのでよかったらきてください。」(佐橋さん)

EC2 夢伝説 ('84)

最後に、今回セッションに参加された、佐橋佳幸さんのファンページをご紹介いたします。こちらには佐橋ファンから見たライブレポートもありますのでご覧ください。

▼佐橋佳幸ファンサイト
http://www2g.biglobe.ne.jp/~yotarou/



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